自衛官採用試験とは?

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海上自衛隊輸送艦くにさき 自衛官採用試験
横須賀地方総監部
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自衛官になるためには自衛官採用試験に合格する必要があります。

孫子の名言としてよく知られている「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉がありますが、

これは自衛官採用試験においても言えることで、

自衛官採用試験がどういったものかが分からなければ、

そして自分がその合格基準から見てどの位置に居るのかを把握していなければ合格は難しくなります。

そこで今回の記事では、皆さんの助けとなるよう、

自衛官採用試験そのものについて大まかに解説していきます。

この記事を読めば自衛官採用試験とは何か、また、試験はどういった内容なのかが分かるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

  • 自衛官採用試験とは何なのか
  • 自衛官採用試験の構成

自衛官採用試験の概要

読んで字のごとく陸海空自衛隊を構成する自衛官を採用するための試験となるわけですが、

民間企業でも総合職と一般職の別があるように、自衛官の採用試験も区分があります。

しかも民間企業とは比べ物にならないほど種目が多くありますので、

自分が将来どういった自衛官になりたいかを考えたうえで受験する必要があります。

ここで、2024(令和6)年現在の採用区分の例を見てみましょう。

  • 一般幹部候補生
  • 歯科・薬剤科幹部候補生
  • 医科・歯科幹部自衛官
  • キャリア採用幹部
  • 技術曹
  • 航空学生
  • 一般曹候補生
  • 自衛官候補生
  • 防衛大学校学生
  • 防衛医科大学校学生
  • 高等工科学校生徒
  • 貸費学生
  • 予備自衛官補

細かく分けるともう少し数が増えます。

自衛官採用試験の構成

これまでに挙げた通り、ひとくちに自衛官と言っても様々な採用区分があります。

各採用区分によって出題される内容や難易度は異なりますが、

どの試験も必ず筆記試験口述試験身体検査の構成で成り立っています。

パイロットを目指す区分など特殊な職域を目指すものでは一部例外もあります。

筆記試験

筆記試験は教養試験と小論文・作文が主となります。

教養試験

教養試験は採用区分によって内容(難易度)が異なります。

幹部候補生であれば大卒程度、一般曹候補生や自衛官候補生であれば高卒程度といった具合です。

「程度」と付いている通り、実際の経歴として大卒や高卒である必要はなく

例えば最終学歴が高卒でも、試験に合格できれば幹部候補生になることもできます。

基本的には通常の公務員試験と同様に四肢択一となっており、

マークシートでの回答となります。

詳しくは以下の記事も参考にしてみてください↓

小論文・作文

こちらも採用区分によって小論文か作文が課されます。

いずれにしても文章を書かせてみて、受験者の考え方を見ているようです。

全体の構成方法など書き方のコツを知れば、それに当てはめて自分の考えを書いていけば良いので、

人によっては対策時間が少なくても対応できる可能性があります。

一般幹部候補生の採用区分では、二次試験の小論文に加えて一次試験で専門記述試験が課されています。

こちらも大学等で専攻する専門的な内容について記述するものとなりますので、小論文の対策方法で対応できると思います。

小論文や作文について、詳しくは他の記事で解説していますのでよろしければそちらもご覧ください↓

口述試験

口述試験はいわゆる面接のことです。

民間企業でも避けては通れない面接ですが、自衛隊の採用試験にももちろんあります。

ただし○次面接と複数回面接のある民間と異なり、自衛官採用試験の面接は1回きりです。

多くの採用区分の2次試験で実施されます。

面接官に好感されやすい受け答えの仕方にも民間企業のそれと少し違いがあります。

詳しくは以下の記事で解説していますので、よろしければご覧ください↓

身体検査

よく勘違いされがちなのが、自衛隊の採用時に体力試験があるという情報。

同じ保安系公務員の消防官は体力試験が課されますが、

実は意外と思われるかもしれませんが自衛官には体力試験はありません

自衛隊では入隊してからじっくり自分のペースで体力をつけてもらおうという考えのため、

入隊の時点では運動能力での足切りはありません。

その代わりと言ってはなんですが、身体検査というものがあります。

体力よりも健康な人に入ってきてもらいたいという考えが見えますね。

身体検査の合格基準は各採用区分の募集要項に記載されていますので、

自衛官募集ホームページからご確認ください。

内容としては身長や体重、視力に聴力など一般的に健康診断で見られるようなものになります。

自衛官を目指す方はこの基準内に収まるように調整しましょう。

とうりょう
とうりょう

体重が多いなと思ったら食事制限と運動をする、

視力が心もとないのであればメガネを買っておくなどですね。

特殊な試験科目

この章の始めに、パイロット志望の方にはこの他にも試験科目があると記しました。

通常、二次試験までで全ての試験が終了するのですが、

パイロットの採用区分(飛行要員)では三次試験まであります。

また、身体検査についても飛行要員はより厳しい合格基準が設けられており、

特に視力については細かく規定されています。

航空自衛隊の飛行要員については実際に航空機に搭乗し飛行適性を見る検査もあるようです。

まとめ

今回はそもそも自衛官採用試験とは何なのかということを解説してきました。

内容を見てみると体力試験も無いし、行われることは筆記と面接で意外と特別なことをするわけではないということが分かっていただけたのではないでしょうか。

まとめると以下のようになります。

  • 自衛官採用試験は多くの採用区分がある
  • 各採用区分によって内容は異なるが、基本は筆記試験・口述試験・身体検査の三本柱
  • 飛行要員はより細かな試験が課される

この記事が自衛官採用試験を受けようとしている方の参考になれば幸いです。

それではまたよろしくお願いします。

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