近年、業務のデジタル化に伴って、社員のITリテラシー向上に努めようとする企業が多く見られます。
そこで、企業が社員に対してITパスポートの資格取得を推奨したり義務付けたりする事例があります。
「ITパスポート試験の取得を促された」「ITパスポートを取らなければいけなくなった」「ITリテラシーを高めていきたい」といった皆さんにITパスポート試験に向けての勉強法を、解説していきたいと思います。
私自身もIT企業に就職する前に、面接でのアピール材料としてITパスポートの取得を転職エージェントから勧められ、1回の受験で合格しました。
上記の経験を踏まえ、合格までどのくらいの勉強が必要になるのかこの記事で見ていきましょう!
この記事で分かること
ITパスポート試験の対策はどうすれば良いのか
ITパスポートとは
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html
ITパスポートはIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が開催している情報処理技術者試験の1つです。
情報処理技術者試験の入門編とも言うべき試験で、ITを利用する人も含めて全ての社会人向けとされている資格となります。
内容も技術系に限らず、経営や管理に関わる問題も出題され、幅広い知識が求められます。しかし、幅広い学習が要求される一方で深掘りした問題は出題されないため、広く浅く学習する必要があります。
試験は通年で随時実施されており、好きな試験会場を選んでパソコンを使って受験します(CBT方式)。
試験時間は120分、多肢選択式(四肢択一)で出題数は100問です。
ITパスポートの勉強方法
それでは上記を踏まえてどのように学習を進めればいいか見ていきましょう。
まずは参考書を1周読んでみよう
出題範囲の内容をさらっとなぞるだけでも、問題に接したときの距離感がだいぶ違いますので、まずは一度参考書を最初から最後まで読み通すことをお勧めします。
参考書も様々出版されていますが、おすすめは『栢木先生のITパスポート教室』や『キタミ式イラストIT塾 ITパスポート』といった図やイラストで丁寧にやさしく解説されている読み進めやすい書籍です。
筆者は栢木先生のITパスポート教室を使って学習を進めていました。
実際に書店で手に取ってもらうと分かりますが、厚さが2cmほどもあり、普段本読まない方からするとそれだけで嫌悪感を抱いてしまうかもしれません。
だからこそ読みやすい本で学習を進めるのが良いと思います。
一緒に並べられているより上位の試験の参考書と比べるとこれでも一番薄いです。
基本情報技術者試験は3cmほど、応用情報技術者試験はさらに厚くなり、まるで辞書のようです。
分からない用語が出てきてもとりあえず「ほ~ん、そんな感じなのね」って感じでスルーしてOKです。後で調べたり、過去問を解いていくと解説を読んだりしてクリアになるはずです。とりあえず最後まで読んで、薄ーくでもいいので知識の下地を作っていきましょう。
以降、参考書は2周目を読んでもいいですが、「あれどういう意味だっけ?」となったときに見返す本になります。
あとはひたすら過去問を解いてみよう
うっすら内容を知ったところで、ここからは過去問を解いていきます。
参考書は実際の書籍がいいですが、過去問からはパソコンに向かってみましょう。実際の試験もパソコンを使って受験しますので、操作に慣れる意味でもおすすめします。
情報処理技術者試験の過去問演習といえば過去問道場!
ITパスポートに限らず、上位の試験の過去問も用意されていますので、私もずっとお世話になっています。
かなりの問題数が収録されていますが、過去5年分くらいを選択して反復練習するとよいと思います。
というのも情報処理技術者試験では過去問に似た問題が出題されることが多いからです。ただし、ITパスポートに関しては四肢択一問題のみということもあり、他の試験と比べて過去問の流用は少なくなっています。
合格を目指すなら過去問1回分で7~8割程度の正解率を目標にしましょう。
過去問道場は問題と答えだけではなく、解説もしっかり記載されていますので、間違えた問題に限らず正解した問題もしっかりと解説を読み込みましょう。
先に述べたようにITパスポート試験では過去問の流用が少なくなっています。そのため、知識をしっかり頭に入れることが重要になってきます。「この問題の答えはこれ」といった覚え方ではなく、内容をしっかりと理解することが合格への近道となります。
まとめ
今回はITパスポート試験の対策方法について解説してきました。
まとめると以下の通りとなります。
- まずは読みやすい参考書を読んで一通りの知識をうすーくインプット
- 次に過去問を解きながら知識を補強していく
実はこの方法はITパスポート試験に限らず、この後に続く情報処理技術者試験の学習でも大いに役に立ちます。
この記事がITパスポート試験を受けようとしている皆さんの一助になれば幸いです。
また、他の情報処理技術者試験も気になるよ!という方は以下の記事からご覧ください。
それでは次回の記事もよろしくお願いします。
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